電子書籍のサービス終了で全てがパアに?対応など過去の例を取り上げてみた!

電子書籍を普段から愛読している人も昨今増えてきていますが、その電子書籍を買ったストアがサービス終了してしまうと、いきなり読めなくなる可能性があることをご存じでしょうか?電子書籍はデータ故に、意外と不安定なものなのです。

 

過去に様々な電子書籍のサービスが終了となっていますので、ひょっとすれば現在利用しているストアが終了してしまう可能性も無きにしも非ずでしょう。では電子書籍のサービスが終了してしまうと一体所持している書籍はどうなるのでしょうか?

 

ここでは、過去に閉鎖となった電子書籍のサービスが実施した対応や、サービス終了のリスクをなるべく回避する為の対策法をご紹介します。

 

電子書籍のサービス終了で買った書籍が読めなくなる?

まず、いきなり本題ですが、自身が購入した電子書籍ストアが仮にサービス終了した場合、一体どうなるのでしょうか?これは実際のところ、そのサイトのサービス自体が終了してみないことには、各社の対応はわかりません。

 

電子書籍は書籍の購入をしても所有権がなく、閲覧する権利のみ与えられるので紙書籍とは違い本が手元に残りません。よって、サービス終了しても継続して読めるように対処してくれるサービスもあれば、そのまま終了というケースも考えられます。

 

現在は様々な電子書籍サイトがあり、その影響によって経営が苦しい電子書籍サイトも中には存在します。ですので万が一、とんずらされて全てを失うということも考えられるのです。ただ、過去に閉鎖した電子書籍ストアの対応を見れば、何かしらの保証はされていますが、過度の期待はしない方がいいでしょう。

 

ちなみに昨今でも問題となっていますが、電子書籍はデータなので、違法コピーが横行しやすいこともサービス終了する一因となっているかもしれません。もちろん、他社や紙の本との競合の面があることもそうなるでしょう。

 

電子書籍のサービス終了時、どんな対応をした?

それでは過去にサービスを終了したストアはどんな対応をしたのでしょうか?基本的には以下の複数の対応に分けられていますので、どんな対応(保障)をしたかを解説したいと思います。

 

他ストアのポイント付与や返金

最もオーソドックスな対応は、返金もしくはポイント付与の対応です。サービス終了によって読めなくなる電子書籍の金額を、他社サービスのポイントによって付与するような形をとっていたストアがありました。

 

返金のケースは購入した全額が返ってくるのでいいですが、ポイント付与の場合はどの電子書籍ストアか選べないので、半ば強制的となりますが全てを失うよりかはマシだと思います。

 

他社サービスへ移行手続き

電子書籍サイトが閉鎖や合併などの場合、他サービスへ移行手続きをお願いする場合もあります。何の問題もないように見えますが、移行の手間がかかるのはもちろん、移行先のサービスが自分に合わない可能性も含まれています。

 

また移行手続き(引き継ぎ)の際に以前のストアで読んでいた書籍全てが移行出来ない場合もあります。例えばAのストアで販売していた書籍がBのストアでは販売していない、このような場合になると読めなくなる可能性は大でしょう。

 

買った電子書籍はそのまま読める

サービス終了するサイトのアプリとその電子書籍のデータさえダウンロードしていれば、サービスが終了しても何度でも読める対応をする場合もありました。ただこの場合、何らかの原因でデータをなくしてしまうと、もう二度と読めなくなる可能性が高いです。

 

また電子書籍ビューアの代わりとなるアプリなどを削除してしまった場合は、二度と読めなくなる可能性がありますので、サービス終了しても引き続き電子書籍が読めるとはいえ、末永く利用するのは厳しいと思われます。

 

過去に電子書籍のサービス終了したストアの対応例

では、過去にサービス終了した電子書籍サイトが、具体的にどのような対応をとったかをご紹介します。

 

Neowing電子書籍ストア(2022年3月末サービス終了予定)

株式会社ネオ・ウィングが運営する電子書籍ストアであり、状況によりBOOK☆WALKERかMAGASTOREのどちらかがサービス移行先となっており、2021年12月27日まで引き継ぎ申請受付中となっていますので、サービスの移行による終了となります。

 

NeowingコインはBOOK☆WALKERコインへ変換可能となっていますが、ダウンロードした電子書籍は最終的にはNeowingアプリでは閲覧不可となるようです。

 

楽天Raboo(2013年3月31日サービス終了)

楽天が2011年から運営していた電子書籍サイトであり、楽天koboとの統合によりサービス終了。その際、購入した額の10%の額の楽天ポイント進呈など行い、さらに楽天koboへ移行すると購入した額に対し、楽天ポイントを大幅に上乗せして還元する対応がありました。

 

加え、kobo touchの値引きクーポンを進呈する対応まであり、サービス終了になってもそれなりの対応なので安心したユーザーもいました。また、電子書籍データをダウンロードしてしていれば、サービス終了後も閲覧可能となっています。

 

またあのeBookJapanが楽天Raboo終了に伴い、条件などがありますがポイントを付与する対応などもありました。

 

 

ヤマダイーブック(2014年7月31日サービス終了)

ヤマダ電機が委託運営していた電子書籍サイトで、当初は何の対応もとらないとの誤解を受ける告知であったため一斉に非難を受けていました。しかし購入した電子書籍を新たに立ち上げる「やまだ書店」トのサービスでも閲覧可能となりした。

 

また、ユーザーが移行しない場合は、残ったイーブックポイントをヤマダポイントへ交換するとの対応を発表しました。

 

本よみうり堂デジタル(2016年9月26日サービス終了)

読売新聞東京本社が運営していた電子書籍ストアで、当時は漫画などの電子書籍は少なく、どちらかというと実用書など教育系の電子書籍に強いストア、という印象のあるサービスでした。

 

オープン当初よりスマートフォンに対応していて便利に使えてましたが、サービス終了後は返金や移行の対応はなくダウンロードしたもののみ終了後も閲覧可能という対応でした。よって、アプリの削除などで読めなくなるリスクがあります。

 

エルパカBOOKS(2014年2月24日サービス終了)

ローソン運営のこちらの電子書籍ストアは購入した分の額相当をPontaポイントで進呈する対応をしました。ただし、こちらの電子書籍サービスはポイントを付与を行ったので、サービス終了後は購入した電子書籍は一切閲覧不可となっています。

 

またローソンWEB会員の特典としてエルパカBOOKS利用者なら「楽天Koboで利用可能なクーポン2000円分をプレゼント」した時期もあり、それなりの対処がありました。

 

地球書店(2014年3月31日サービス終了)

NTTソルマーレが運営していた電子書籍サービス。現在の電子書籍ストアでは巻読みが当たり前の時代になりつつありますが、地球書店ではコマ読みなども対応しており、漫画アプリのような書籍の取り扱いまでありました。

 

対応としてコミックシーモアのポイントを進呈することになりました。地球書店で購入した金額分付与することとしています。また、ダウンロードした電子書籍は引き続き閲覧可能。

 

TSUTAYA.com eBOOOKs(2014年12月31日サービス終了)

リアル店舗でも書籍を扱っている大手蔦屋運営の電子書籍サイト。当時人気の高かった韓流ジャンルやアイドルジャンルの電子書籍などまで配信しており、ジャンルにおいてはそれなりに揃っていたサービスでもありました。

 

業務はBookLive!への移行が行われたので、そちらへ引き継いでサービスを受けることが可能という対応をしています。場合によっては購入分をTポイントで返還対応し、それなりの対応がありました。

 

ポンパレeブックストア(2018年3月1日サービス終了)

リクルート、メディアドゥと共同で運営していたポンパレeブックストアは、リクルートポイントというポイントで電子書籍を買うような形になっていて、さらにストア独自の還元率によりお得なサービスを提供しているサイトでした。

 

主にスマホやタブレット向けのサービスでもあるスマートブックストアへサービス移行。その際は、保有コインと購入した電子書籍も移行できる対応となっていますので、安心できる対応となっています。

 

BooksV(2015年9月29日サービス終了)

当初はPC向けのサービスとして富士通株式会社の運営していた電子書籍サイト。対応として購入した額分を「電子書籍サイトhonto」で使えるポイントとして進呈しています。また、ダウンロードした電子書籍はサービス終了後も閲覧可能の対応となっています。

 

こうして見てみると、実際は購入した電子書籍をサービス終了により閲覧できなくなる、つまり現実的には捨ててしまう可能性もあると言えるでしょう。そうなると、「なぜ購入したのにいつでも自由に見れないのか?」と思う人もいるかもしれません。

 

しかし上述した通り、電子書籍ストアは厳密に言うと電子書籍データそのものを販売しているわけではなくデータのアクセス権を売っているだけなのです。確かにデータそのものの所有権を得てしまうと、簡単に違法コピーが広まってしまうなどの問題点が出てくるでしょう。

 

そもそも閲覧権しかない現状でも、コミックなどの違法コピーはかなり横行して問題となっているわけですから。サービスが終了して電子書籍を閲覧できなくなっても、現状では仕方がないかもしれません。

 

電子書籍のサービス終了リスクを回避する方法

それでは、実際に電子書籍サイトのサービス終了するリスクを回避する方法はないのでしょうか?考えられる対策をいくつかあげてみますが、絶対に終了しないサービスはありませんので、ご参考程度にしてください。

 

大手のサービスを選択する

電子書籍のサービス終了のリスクを回避するには、まず大手のサービスを利用するのがよいと考えられます。単純に考えると、企業体力がある大手ならば電子書籍サービスを終了する可能性が低いと言えるでしょう。

 

そうは言うものの、上記のサービス終了したサイトを見ると、大手の企業が運営していたものも結構ありますので、油断は禁物です。但しサービス終了までいかなくても、サービスを移行しているサイトもかなり多いです。

 

大手ならば、万が一サービスが終了したとしてもしっかり対応してもらえる可能性も高いと思われます。そうなるとやはり大手のサービスを選ぶのが安心かもしれません。

 

歴史があるストアを選ぶ

電子書籍ストアを選ぶ際に、長く運営されているサービスを選ぶのもリスク回避に重要です。長く1つのサービスが運営されていると、やはり安心だと言えるでしょう。できれば、10年以上続いている電子書籍サイトがよいと言えます。

 

運営実績が5年ほどのサービスと、15年以上続いているサービスを比較しても、やはり後者の方が安心感は高いでしょう。よって、運営実績などもリスク回避の為に参考にしておくのもアリです。

 

DRMフリーの電子書籍サービスを使う

現在の電子書籍の多くは、DRMという違法なコピーを防ぐ技術が使われています。詳細は割愛しますが、これがある電子書籍は基本的にバックアップができず、それに対応したサービスの電子書籍しか閲覧できないというわけです。

 

つまり、DRMが用いられている電子書籍を購入してもあくまで閲覧権しかなく、サービスが終了すれば基本的にはそれで閲覧不可となるわけです。そのような中、電子書籍にはDRMフリーのものもあります。それならば、サービスが終了してもずっと読むことが可能です。

 

ただ、DRMフリーの電子書籍ストアは、技術書や実用書などが多く、漫画はほとんどありません。そのため、漫画好きな人にはメリットがほとんどないと言えそうです。

 

電子ではなく紙の書籍で読む

最もベストな方法は実物の紙の書籍のみを読むという方法です。電子書籍を使おうと思っている方で、もし不安が拭えないのであれば従来通り紙の書籍を楽しむ方法がベストでしょう。これならばサービス終了などを考える必要もありません。

 

そして書籍の所有権も購入者にありますので、読み終わったら売ることもできます。ただ、もちろんですが荷物にならない、劣化しないなど電子書籍のメリットを享受することはできなくなるでしょう。

 

おすすめの大手電子書籍サイト

最後に、サービス終了の可能性が低いと思われる大手電子書籍サイトを個人的に選んでみました。サービス名を聞くと一度は耳にしたことがあるサービス名だと思いますので、気になれば一度実際に使ってみることをお勧めします。

 

Amazonキンドル

大手の中でも、これがサービス終了するならば電子書籍も終了すると言われているぐらい知名度のあるサービスです。確かにネットの評判を見ても、ここがサービス終了しない可能性が最も高いという意見がよく見られます。

 

世界で有名なアマゾンなので、例えサービスが終了してもそれなりの対処はありそうな予感もします。ネットでここまで言われているならば、運営自体は安心と言えるのではないでしょうか?よって、迷ったらAmazon Kindleがおすすめです。

 

honto

hontoは、印刷大手の大日本印刷株式会社が運営する電子書籍ストアで、サービスも10年以上続いています。また、特筆すべき点として、丸善やジュンク堂などの実際の書店とリンクして、ハイブリッドなストアとなっているので、安心感があると言えるのではないでしょうか。

 

リアルの本屋と提携しているのは、サービス終了しにくい強みがあると思われます。もちろん、こちらも運営元が印刷会社の大手中の大手であることも見逃せません。

 

楽天kobo

Amazon Kindleと電子書籍ストアの双璧をなすとも言われている楽天koboですが、こちらもサービス終了の可能性は低いのではないでしょうか。取り扱う電子書籍も国内で最大級、広告もよく見かける、楽天カード利用者など楽天ユーザーが増加している、などがその理由と言えます。

 

ただ、楽天は上述のように一度電子書籍サービスを移行しているので、終了はしなくともサービス移行することはあるかもしれません。特に楽天ユーザーはこの楽天koboをおすすめします。楽天ポイントも使えますので便利です。

 

BookLive

株式会社BookLiveは、大手の凸版印刷株式会社の子会社ですが、サービス開始が2011年から10年以上続いているので安心感がありますね。また、BookLiveはクーポンガチャやTVCMなど積極的なので、集客にも力を入れていると言えるでしょう。

 

何より印刷会社の大手中の大手のストアなので、いきなりサービス終了する可能性は低いのではないでしょうか。ちなみに、ブックライブには複数の電子書籍サービスがあり、将来的にそれらのストアが統合される可能性などはあるかもしれません。

 

コミックシーモア

フィーチャーフォンの頃より有名な電子書籍ストアで、もうすでに15年以上もサービスが継続しています。いろんなジャンルの漫画を取り揃えており、漫画好きな人には有名な電子書籍サイトで、読み放題サービスなども有名となっています。

 

コミックシーモアは老舗であることももちろんですが、漫画好きなユーザーがたくさん集まっておりユーザー数も多く、サービス終了する可能性は低いと思います。大手のNTT系列というのも安心できそうな感じでしょう。

まとめ

以上、電子書籍のサービス終了について、いろいろと見てきました。基本的には、購入した電子書籍はサービス終了すれば読めなくなる可能性があります。そうなると、運営会社から返金などはあるかもしれませんが、購入した電子書籍はあきらめるしかありません。

 

場合によっては引き続き読める対処などをしてくれるサービスもありますが、そのような形になっても結局はアップデートなど一切ないので次第にサービス面でど悪く感じたりするようになり、損をしてしまう可能性が高いでしょう。

 

よってそれが嫌ならば、全て紙の本に切り替えるか、そこまではしなくても大手で安定した電子書籍ストアを選ぶ、お気に入りの本は紙の書籍を購入してリスクを分散するなどの対策をとってみてはいかがでしょうか。

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